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2026年のエルニーニョ:予報アーカイブが示すこと

GribStream | 公開 |

CFSは9月の昇温を予測しましたが、4〜6月の予報はその強さを過小評価しました。過去40予報をNOAAの観測解析と持続予報に照らして検証します。

4月の予報サンプルが予測した9月のNiño-3.4海面水温偏差は+1.17°Cでした。観測解析は+2.54°C。8月の予報では+2.79°Cに上方修正されていました。

モデルは昇温を予測していましたが、北半球の春から初夏にかけて、その強さを過小評価していました。更新も一時的に後退しています。3月の予測は4・5・6月より9月の結果に近い値でした。

GribStreamのCFS Oceanアーカイブから取得したNOAA CFSv2の40予報を、独立したNOAAの海洋解析ERSSTv6と比較しました。基準日は2026年10月15日で、観測解析は9月までを対象とします。偏差は、赤道太平洋の5°S〜5°N、170°W〜120°WにあるNiño-3.4領域について、1991〜2020年の同じ月の平均からの差を示します。

過去のCFS Ocean予報と、観測解析によるNiño-3.4の月別昇温の比較。
各予報は発表月の翌月から6暦月の完全な月を対象とします。線は4サイクルの平均、帯はその最小値と最大値で、校正された確率区間ではありません。9月より後の対象月は未検証です。

低温の太平洋から急速な昇温へ

領域平均偏差は1月の−0.68°Cから4月の+0.33°C、9月の+2.54°Cへ上昇しました。8か月で3.22°C増えたことになります。1月には中部・東部太平洋の赤道域に低温偏差の帯が残っていました。9月にはNiño-3.4を横切る高温偏差が顕著になり、さらに東では一層大きな偏差が見られます。

Niño-3.4を囲んだ2026年1月・4月・9月の太平洋観測偏差図。
全パネルで色の尺度と1991~2020年の基準を統一しています。NOAA NCEIの観測再構成であり、予報図ではありません。

NOAA NCEIのERSSTv6は、船舶、ブイ、Argoフロートから月別海面水温を再構成します。経度・時間図は、この9か月間に赤道域の昇温が広がり、強まった過程を示しています。

1月から9月までの赤道太平洋の月別偏差の経度・時間図。
各行は5°S〜5°Nの海洋格子の平均です。破線はNiño-3.4の経度境界を示します。

4月の予報は昇温の見積もりを弱めた

1月から10月まで、毎月10日の00・06・12・18 UTCの4サイクルを選びました。表の各予測値は、その4回の平均です。対象を9月に固定すると、予測の修正を比較できます。

予報発表日 9月の予測偏差 観測+2.54°Cとの差
3月10日 +2.04°C −0.50°C
4月10日 +1.17°C −1.37°C
5月10日 +1.40°C −1.15°C
6月10日 +1.42°C −1.12°C
7月10日 +2.11°C −0.43°C
8月10日 +2.79°C +0.25°C
4月10日の入力データを取得

表で使用した4月10日の4サイクルを取得します。9月以降の対象月も含み、6時間ごとの未加工の海面水温をケルビンで返します。

GRIBSTREAM_API_TOKENにご自身のAPIトークンを設定してください。 アカウント作成・ログイン.

curl --fail-with-body --compressed \
  'https://gribstream.com/api/v2/cfsocnf/runs' \
  -H "Authorization: Bearer ${GRIBSTREAM_API_TOKEN:?Set GRIBSTREAM_API_TOKEN}" \
  -H 'Content-Type: application/json' \
  -H 'Accept: text/csv' \
  --output cfsocnf-2026-04-10.csv \
  --data-binary @- <<'GRIBSTREAM_REQUEST'
{
  "timesList": [
    "2026-04-10T00:00:00Z",
    "2026-04-10T06:00:00Z",
    "2026-04-10T12:00:00Z",
    "2026-04-10T18:00:00Z"
  ],
  "minHorizon": 6,
  "maxHorizon": 5160,
  "grid": {
    "minLatitude": -4,
    "maxLatitude": 4,
    "minLongitude": -170,
    "maxLongitude": -120,
    "step": 2
  },
  "variables": [
    {
      "name": "TMP",
      "level": "surface",
      "info": "",
      "alias": "sst_k"
    }
  ]
}
GRIBSTREAM_REQUEST

表の偏差は9月の領域月平均とERSSTv6の1991〜2020年の基準値から求めます。計算方法の詳細をご覧ください。

処理前に行を並べ替えてください。再取得ではその後の元データ訂正が反映される場合があるため、公開値の参照資料は保存済みの応答です。このリクエストはアカウントのクエリ枠を使用します。

全リクエストと解析表.

**4〜6月の予報は、9月の昇温を1°C以上過小評価しました。**3月はすでに+2.04°Cを予測していましたが、4月には+1.17°Cへ下方修正されました。7月は観測結果に近づき、8月は少し過大になりました。

3月の個別予報が示した9月偏差は**+1.03〜+2.67°C**でした。この幅は初期化への感度を示しますが、4回の予報だけでは校正された確率を求められません。

地図は予報がどこで弱かったかを示します。図に示す4月と6月の予報は東部太平洋の昇温を予測した一方、Niño-3.4は実際よりかなり低温のままでした。8月には、予測される高温帯が領域全体でより強くなっています。

9月の観測解析と、4月10日・6月10日・8月10日00 UTCに発表された9月予報の比較。
地図は個別の00 UTC予報です。表、線図、誤差指標は4サイクル平均です。すべてERSSTv6の同じ観測気候値を基準にしています。

予報誤差はどの程度だったか

発表月・対象月の33組では、昇温の過小評価が目立ちました。行列には、選んだ予報の完全な将来月のうち、9月までの観測解析と比較できるものをすべて含めています。

検証した33組の月別予報誤差の全行列。
青は予報が低温過ぎたこと、赤は高温過ぎたことを示します。空欄は発表月、取得期間外の対象月、または未観測の月で、採点していません。

二乗平均平方根誤差(RMSE)は0.62°Cでした。この指標は大きな誤差に強い重みを与えます。平均絶対誤差は0.47°C、符号付き平均誤差は−0.26°Cで、全体として低温側に偏っていました。

RMSEは翌暦月の0.20°Cから、3か月先で0.69°C、6か月先で0.97°Cへ増加しました。6か月先の平均誤差は−0.89°Cで、過小評価が主でした。

先の月ほど標本数が少なく、対象月も異なります。重複する単一イベントの予報から分かるのは、この昇温期にCFSがどう応答したかです。通常の季節予報精度を確定するものではありません。

モデルは持続予報を上回ったか

CFSを、初期偏差を一定に保ちつつ通常の季節変化を残す持続予報と比較しました。初期偏差には各サイクルの最初の+6時間予報を使っているため、基準となるのはモデルの初期海洋状態です。

同じ33組で、持続予報のRMSEは1.71°C、CFSは0.62°Cでした。検証したすべての月間隔グループでCFSの誤差が小さく、初期偏差を維持する以上の昇温情報が含まれていました。

1~6暦月先のモデルと初期偏差持続予報のRMSE、およびモデルの平均誤差。
月間隔別のモデルと持続予報のRMSE、およびモデルの符号付き平均誤差です。nは4サイクル平均後の発表月・対象月の組数です。

ただし9月だけを見ると、8月の初期偏差はすでに最終的な観測値に近い状態でした。持続予報の誤差は−0.03°Cでしたが、CFSは**+0.25°C**過大でした。この例では、さらに昇温すると予測したことで誤差が増えました。

すでに「スーパー・エルニーニョ」なのか

従来のONIはNiño-3.4偏差の3か月平均を使います。RONIはさらに熱帯全体の昇温を調整し、相対指数を再スケーリングします。NOAAは2026年2月に公式監視へRONIを採用しました。

観測された3か月RONIは7〜9月に+1.69°Cでした。9月単月の相対指数は**+2.08°C**です。いずれも、上で計算した通常の月別偏差+2.54°Cとは異なる量を表します。

NOAAの10月8日の診断は、10〜12月の3か月RONIが+2.5°C以上となる確率を83%としました。10月の見通しで同期間の中央値は+2.74°Cです。予測されるピークは、10月15日時点で得られる観測の先にありました。

過去イベントと2026年の観測RONI、および10月の公式確率予報。
2026年の観測線は7~9月で終わります。NOAAの帯は中央50%・70%・90%の範囲で、4サイクルのばらつきとは性質が異なります。

歴史的な曲線は同じRONIの定義でイベントを比較しています。予測されたピークが実際に観測されるまでは、過去のイベントに対する2026年の順位は確定しません。

結果が意味すること

CFSは海洋の変化の方向を捉え、このサンプル全体では持続予報を上回りました。主な弱点は、数か月先の昇温の強さでした。3月の強い予報から4月に後退したことは、大きな昇温傾向が続いていても、更新内容を吟味する必要があることを示しています。

今回の結果は太平洋の海面水温に関するものです。地域の降水や暑さは季節や他の要因にも左右されるため、その予報精度は別途評価する必要があります。

データと方法

NOAA CFSv2運用予報の未補正の**CFS Ocean(cfsocnf)フィールドを、GribStreamの/api/v2/cfsocnf/runs**から取得しました。ERSSTv6とCPC指数はNOAAから別途取得しています。

これらの誤差指標は、選んだ未補正フィールドに適用されます。公開CFS製品は、より大きな予報集合、ハインドキャスト気候値、一部のNiño製品では追加補正を使います。CPCの公式見通しもモデルと専門家判断を統合しており、その精度を本比較が評価しているわけではありません。CFSv2製品の方法。

計算方法の詳細

CFS Oceanのネイティブ1°格子からTMP、surfaceを6時間間隔で取得し、ケルビンを摂氏に変換して、4サイクルの領域月平均を平均しました。評価するのは発表月より後の完全な月だけです。予測期間は暦月の差で数えます。

ERSSTv6の共通2°格子上で130点を抽出しました。緯度は−4°~+4°の5点、経度は−170°~−120°の26点です。緯度の余弦で重み付けし、経度境界では半分の重みとしました。これは共通格子によるサンプリングで、保存的再格子化ではありません。4月10日00 UTCの9月予報をネイティブ1°で再確認した平均値の差は0.005°Cでした。

月別気候値はERSSTv6の水温から付属の偏差を引いて求め、予報にも同じ基準を適用しました。モデルのバイアス補正は行っていません。RMSEは4サイクル平均後の予報誤差を二乗して平均し、その平方根を取った値で、33組を同じ重みで評価します。検証には10月15日に取得した観測解析を使っており、その後に改訂される可能性があります。

解析表と正確なリクエストをダウンロードできます。APIドキュメントでは、他の実行の取得や比較の拡張方法を確認できます。

出典

すべての図は明記したデータによるGribStream独自の解析です。計算と解釈は当方によるもので、NOAAの承認を意味しません。